アイヌ民族
アイヌ民族は、かつて北海道を中心にサハリン、千島列島、本州北部など、広い地域に暮らし、山海の豊かな恵みを糧に、周辺の諸民族との交流を通じて、独自の文化を育みました。
アイヌ文化は、1400年ごろに成立したと言われています。その後、19世紀の中頃、日本の近代化とともに、北海道への本格的な入植が始まると、アイヌ民族に対する同化政策がとられました。日本風の姓名や日本語の使用の強制などによって、民族のアイデンティティは失われていきました。
しかし、こうした中でも、アイヌの精神、知恵や文化は受け継がれ、現在、アイヌ文化の復興や新たな活動の動きが始まっています。